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クリスマス、今どきの若者の過ごし方 家で音楽・料理に脚光

ミレニアルスタイル

NIKKEI MJ

「今年のクリスマス、行く場所がない!」。11月初旬、ミレニアル世代の女性たちから、こんな声が届くようになった。

ミレニアル世代とは、1980年代から2000年代初頭に生まれた若者を指す。なかでも平成生まれはネットでの情報収集にたけ、コストパフォーマンスの悪いものは嫌いな合理主義者たちである。

エアビーの掲載件数が減り、今年のクリスマスの過ごし方が変わりそうだ

彼らに言わせれば、高級レストランのディナーは「クリスマスだけ特別メニューで高い」。高級ホテルは「室内ですることがない」、イルミネーションは「寒い中並ぶ時間も無駄」――。一昔前の定番は、ことごとく敬遠されている。

そんなミレニアル世代に昨年、流行したイベントの過ごし方がある。「エアビー」だ。米エアビーアンドビーの民泊仲介サイトを使って都心の豪華なマンションで過ごすというもの。恋人とキッチンに立ち、食事の後はDVD鑑賞。2日間、同じ部屋を予約しておけば、入退室の時間を気にする必要もない。リッチな新婚生活のような気分が味わえるとのことで、人気を集めていた。

ところが今年6月、住宅宿泊事業法(民泊新法)が施行されて流れが変わった。自治体に届け出した物件か、旅館業法の許可を取った物件しか民泊に使えなくなったため、物件数がガクンと減ってしまったのだ。

では、今年はどこで過ごすのか。20代の社会人独身女性50人にアンケートした。やはりというべきか、約半数が恋人や友人の「家」、家族と自宅と回答した。

過ごし方はエアビーの時とほとんど同じで、クリスマスソングを聴いたり、料理を作ったり。「彼氏と家でご飯作ってのんびりしたい」(25歳)。音楽や動画は、ネットフリックスなどの動画見放題の会員になっているケースが多く、気分に合わせて選ぶ。

クリスマスケーキは凝ったデザインのものを買いたいという。「インスタ映え」を重視するからだ。当日の様子はSNS(交流サイト)で発信する。発信から逆算した行動を取るパターンも多く、「痛いと思われたくないから、女子会はしたくない」との声も。

プレゼントは「サプライズは絶対に嫌」(欲しいものは自分で買うから「被るリスク」もある)との声に、彼らの合理性が透けて見える。ちなみに「シャネルの財布と口紅なら、欲しいのは口紅」。なぜなら高い財布は買い替えづらいから。常に自分の持ちものを「アップデートしたい」のもミレニアル世代の特徴だ。

クリスマスに誕生日のような重要性はなく、ハロウィーンや新年会などと同程度の軽い位置づけだという。だから、鼻息荒く準備したりお金を掛けたりするのはナンセンス。ふだんより少しおしゃれして、少し凝った料理を作って、「ちょっとだけ非日常」な過ごし方が心地良いのだ。

(ブームプランニング社長 中村泰子)

ミレニアル世代の消費行動に関する記事を随時掲載します。

[日経MJ2018年11月23日付]

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