SNS、ビッグ3でシェア半分 10代、大人避け利用少なく
読み解き 今コレ!アプリ フラーAppApe Lab編集長、日影耕造

2018/11/24 6:30
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NIKKEI MJ

日々の情報収集やコミュニケーションに欠かせないツールとして位置付けられているSNS(交流サイト)アプリ。だが、そう思っているのは、中高年の世代だけかもしれない。

筆者が所属するフラー(千葉県柏市)が手掛けるアプリ分析ツール「AppApe(アップエイプ)」で日本国内のSNSアプリ利用者を推計した。アップエイプで蓄積するグーグルプレイの「ソーシャルネットワーク」カテゴリーに属する全てのSNSアプリと、「ニュース・雑誌」カテゴリーに属するツイッターの国内月間利用者数(2018年9月)の合計から算出した。LINEはコミュニケーションアプリとして広く浸透しているため、SNSの対象から除外した。

SNSアプリのシェアを見ると、1位のツイッターが19.2%、2位のフェイスブックが15.3%、3位のインスタグラムが12.9%だった。上位3つのアプリでシェアの47.4%を占める。4位以下との差が大きく、日本のSNSアプリは、"ビッグ3"にほぼ集約されていると言える。

今年に入って個人データの不正流用問題が発覚したフェイスブックは、発覚前の1月に比べてシェアを0.7ポイント下げた。一方でツイッターは1.4ポイント上昇し、インスタグラムは1.1ポイント増とシェアを伸ばしている。

10代の利用状況ではフェイスブックが2.7%、ツイッター(9.6%)とインスタグラム(7.8%)との差は大きく開いた。

SNSアプリ全体の性・年代別の利用状況では、20代男性のSNSアプリ利用が14.3%と最も多かった。30代男性(14.2%)が2番目に多く、40代男性、30代女性、40代女性と続いたが、上位の割合は13~14%で拮抗している。

SNSではツイッターやフェイスブックのアプリが依然として支持を集めている

SNSではツイッターやフェイスブックのアプリが依然として支持を集めている

一方、10代男性は4.2%、10代女性は2.9%にとどまった。若年層の人口が中高年と比べて少ないことを加味しても、10代のSNS利用の少なさが際立っている。

若者はSNSよりも、クローズドなコミュニケーションアプリや、他のカテゴリーのアプリに時間を費やしていると考えられる。

10代のSNSアプリの利用の少なさは、秘密の隠れ家や遊び場を暴かれないように大人から逃げ回っているかのようだ。親世代が多く使うSNSを使うことで、行動や言動を監視されている気持ちにもなるのかもしれない。

スマホ利用者の限られた時間を奪い合うアプリの世界では、新たなサービスにあっという間にシェアを奪われる。ビッグ3でシェアの約半分を占めるSNSアプリでも、若者を巡ってカテゴリーの垣根を越えた競争が進む。

アプリにとって同じカテゴリーの競合だけでなく、さまざまなカテゴリーの動向に注意を払うことで、マーケットの変化の胎動をとらえることが欠かせない。

[日経MJ2018年11月21日付]

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