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高級ドレスもレンタルの時代 ネットの力でシェア広がる

先読みウェブワールド (野呂エイシロウ氏)

NIKKEI MJ

このシーズン、男に生まれてよかったと思うことがある。それはパーティーに着てゆく洋服だ。男性は、スーツで許してもらえる。女性は大変だ。同じドレスばかり着ているわけにもいかないらしい。流行や年齢によって合う合わないがあるようだ。

最近はインターネットで簡単にドレスを借りられるサービスも増えている。こうしたなか、以前からインスタグラムを活用して人気を誇っているレンタルサービスが、正式にオープンした。

11月に本格稼働した「Rentable Runway」(レンタブルランウェイ)である。海外の有名ブランドのドレスを数多く取りそろえていることが、インスタグラム界で知られていた。

「私自身がドレスのレンタルをしようと思ったとき、着たいものが一つも見つからなくて。ファッション好きのためのサービスがないことに気づきました」と語るのは、同サービスを手がける合同会社「Rentable Runway」(東京・渋谷)代表社員の草柳淳子氏。「服好きはレンタルしないと思われているが、海外にはいくつもの成功事例がある」という。

筆者もパーティーで本人にお会いしたが、当日も素敵なドレスを身にまとっていた。「奮発して買ったドレスを2、3回しか着ないで捨てている人も多い。もったいないし、コスパも悪い」と事業を立ち上げた理由を語る。

現在は約80ブランド、約130着を用意。日本でも人気のマルニやステラ・マッカートニーのほか、世界的人気ブランドのバレンシアガやマルケッサ・ノッテやヴィクトリア・ベッカム、エリザべスアンドジェームスなどの高級ドレスをそろえている。草柳氏は「忙しくてもファッションをもっと楽しんでもらえたら」と語る。

サイトを見ると、ドレスが4日間で4千円程度からレンタルできる。現在最も高価なドレスはジルサンダーで、4日間で4万4千円。購入するとしたら、参考価格で26万円。ある意味、割安だ。レンタブルランウェイは現在、レンタルした人がSNS(交流サイト)に写真を投稿することで割引も得られるという、今どきのサービスだ。

ドレスには流行もあり、また結婚式などのイベントが続くと同じドレスばかりでは友達の間でもちょっと恥ずかしい気もする。だからこそ、ネットの力を使ったドレスのシェアリングエコノミーが普及しているのだろう。

「エアークローゼット」など普段着のレンタルサービスも増えている。年に数回しか着ないドレスはさらにレンタルの利用者が増えると考えられる。「年内にはアクセサリーとバッグのレンタルを始めたい。月額定額制や美容院と提携したセットの商品化も目指す」と草柳氏は事業拡大をもくろんでいる。

デビューしたての高級ドレスのレンタルサービス。今年のパーティーシーズンで、果たしてどんな評価を得られるのだろうか。今から楽しみだ。

[日経MJ2018年11月19日付]

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