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サカナバッカ 直接仕入れで魚種多彩

チャーリーの丸わかりビジネスモデル(11)

NIKKEI MJ

僕が初めて「サカナバッカ」の店舗を見たとき、一般的な鮮魚店のイメージとはだいぶ違っていて驚いた。店名にサカナ(魚)という文字が入っていなかったら、おしゃれなカフェか何かだと勘違いしていたかもしれない。

2015年にグッドデザイン賞を受賞するほど店舗のデザインにこだわっているのは、主な顧客層が30代の女性客だということも関係している。

品ぞろえにも力が入っており、一般的なスーパーにあまり並ばない珍しい種類の鮮魚もそろえている。このことは、消費者が鮮魚に興味を持つきっかけとなっている。

農林水産省が16年に発表した資料によると、日本の漁業者は年々減っていて、10年前と比べると約25%も少なくなっているという。そんな中、サカナバッカは、産地(漁港)から直接魚を仕入れるシステムを導入している。

通常、卸を通すと売れ筋の魚が中心となってしまうので、どうしても少品種になる。しかし、産地から直接仕入れることで、多品種の魚を取りそろえることができる。珍しい魚種を加工して流通させることで商品価値を生み、市場の活性化も狙っている。

自社開発した仕入れのシステムは「魚ポチ」と呼び、他の飲食店も使えるようにしたのも市場活性化策の一環。18年7月時点で1500種以上の水産品を累計1万以上の登録店舗に卸している。

一般消費者向けの「サカナバッカ」と事業者向けの「魚ポチ」は、それぞれが水産業の構造的な課題を解決するための重要な役割を担っている。

[日経MJ2018年10月31日付]

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