2019年8月25日(日)

教養派知識人の運命 竹内洋著 「ポスト近代」先駆けた生き方

批評
2018/10/27付
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日本経済新聞 朝刊
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その他

思想の歴史を描く際の技法に「評価の反転」がある。丸山眞男のようなヒーローについては、むしろその地位を相対化し、蓑田胸喜らのヴィラン(悪役)には、一定の同時代的な意義を認めたほうが深みが出る。竹内洋氏による戦後論壇史や戦前の日本主義の研究は、まさにその精華であった。

その氏が今回取りあげるのは、大正教養主義の代表とされる阿部次郎。1914年に『三太郎の日記』を学生の必読書と呼ばれるベストセラーにす…

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