歴史ふり返り新時代ひらく時

2018/10/22 23:20
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慶応から明治に改元したのが1868年の10月23日。ちょうど150年前のことである。政府がきょう、明治150年の記念式典を開くのはそのためだ。

東大名誉教授の御厨貴氏や東大教授の五百旗頭薫氏ら日本政治外交史の専門家はしばしば明治から平成にいたる150年を30年ごと5つに区切る見方を示す。

1868年から98年までの第1期は国民国家の形成期だ。建国の時代である。大日本帝国憲法を制定し日清戦争をへて国家として自立していく時期だ。

1928年までの第2期は00年に伊藤博文を総裁とする政友会が結成され、18年には初の非藩閥の原敬内閣が発足、大正デモクラシーをへて政党内閣制が確立する時代である。一等国をめざし、その仲間入りした時期だ。

58年までの第3期は戦争に突き進み、45年の敗戦から占領・講和・独立をへて、55年には保守合同で自民党が結党、戦後体制を確立する時代である。戦争と復興の時期だ。

88年までの第4期は冷戦構造のもと軽武装重商主義によって高度成長を達成した時代だ。成長の時期である。

2018年までの第5期はバブルが崩壊、経済は「失われた20年」といわれ、阪神大震災、東日本大震災と大地震にも見舞われた。どんな時代かは後世の史家の判断に待たなければならないが、現時点でいえるのは停滞と災害の時期だったということだ。

歴史にサイクルがあるのかどうかは別にして少なくとも第6期にあたる次の30年は低迷の平成から抜け出す時期にしなければならないだろう。

グローバル化とデジタル化を進め、第4次産業革命の波に乗り遅れずにいかにして新しい国を切り拓(ひら)いていくのか。少子高齢化という未曽有の事態にどう立ち向かっていくのか。

明治150年という時代の節目を国の将来について考えるきっかけにしたい。

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