2019年8月25日(日)

マッチング界に新風現る 「いきなりディナー」のダイン
先読みウェブワールド (野呂エイシロウ氏)

2018/10/25 6:30
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NIKKEI MJ

スマートフォン(スマホ)の登場は、マッチングのビジネスの多様化にもつながった。時間と場所を選ばず利用できるスマホが容易に人と人を結びつけ、問題解決ができるようになった。

Dine運営会社を創業した上條氏(写真左)

Dine運営会社を創業した上條氏(写真左)

ヒッチハイクをもじったサービス「キッチハイク」では、料理を提供したい人とそれを食べたい人を結びつけた宴があちこちで開かれている。「Coupe」は、ヘアサロンと、カットモデル希望者をつなげる。コーヒーを一緒に飲んでくれる近くの人を探し出すアプリ「コーヒーミーティング」や、ペットを預けたい人と預かってもいい人を結びつけるサービスも登場している。

マッチングアプリの王道といえば、やはり恋愛。最近、いきなり一緒にご飯を食べるというユニークなアプリが登場した。「Dine(ダイン)」は、希望する場所や条件に合った飲食店と食事の相手が自動的に選ばれる。あとは、どちらかが、その店でのデートをオファーするだけ。承認されればデート。スキップされれば無視という仕組みだ。

「カナダで働いていた時、食事相手をネットで募集するだけでたくさんの友人ができた。この体験をオンラインデーティングでもできるのではと考えた」と語るのは、ダインを運営するMrk&Co(東京・渋谷)代表取締役の上條景介氏。

上條氏はユニークな経歴の持ち主。東京農工大学在学中にブログ「がんばれ、生協の白石さん!」を開設。書籍化された同作は発行部数約100万部の大ヒットとなった。

その後、DeNAに入社。1年目に社内新規事業立案制度で優勝し、社長室に配属され、ソーシャルゲーム「海賊トレジャー」の開発に参加。2015年に退職し、このサービスを創業したという。日本で生まれたサービスだが、米国とカナダにも進出している。

オンラインデーティングが普及する北米に進出した理由について、上條氏は「ダインによってメッセージを送るのが面倒といった課題を解決できる余地が大きい」と語る。目指すは「グローバルで戦えるサービス」という。

のろ・えいしろう 愛知工大工卒。学生時代から企業PRに携わり、出版社を経て日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で放送作家デビュー。戦略PRコンサルタントとしても著作多数。愛知県出身。

のろ・えいしろう 愛知工大工卒。学生時代から企業PRに携わり、出版社を経て日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で放送作家デビュー。戦略PRコンサルタントとしても著作多数。愛知県出身。

これまでの婚活サイトは、プロフィルを入れたあと、相手の条件を検索しながら探し、メッセージでやり取りしてから面会というパターンが多かった。異性の写真を見ながら直感的に「好き」「嫌い」で相手を探すアプリもある。

だがこのダインは、「行ってみたいお店」という共通の話題から、男女を結びつける。お店を軸としたマッチングサービスは世界にに根付くのだろうか。「ブルーボトルコーヒーのように、業界の第三の波として存在感を出していきたい」と上條氏。既存の枠組みにとらわれない斬新な取り組みにも挑戦し、「世界でファーストデートの機会を提供する会社をめざす」と自信がみなぎる。

「いきなり!ステーキ」ならぬ、いきなりディナーのダイン。マッチング界に新たな旋風を巻き起こすことができるか。

[日経MJ2018年10月22日付]

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