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被災地、ラグビーで盛り上げ 福島弦さん
W杯開催の釜石でイベント

2018/10/18付
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「いいイベントだった」。スポーツ関係者が口々に褒める催しが8月にあった。東日本大震災で被災した岩手県釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムのこけら落とし。地元のラグビーチームの試合、平原綾香さんのライブ、高校生が思いを伝える場もあった。華やかさと温かみの調和した場を、実行委員会の事務局長として取り仕切った。

釜石鵜住居復興スタジアムのこけら落としを取り仕切った福島弦さん

釜石鵜住居復興スタジアムのこけら落としを取り仕切った福島弦さん

肩書は2019年ラグビーワールドカップ(W杯)組織委の秘書室部長。開催都市の一つで奮闘したのは地元の人々の激情に動かされたからだ。

W杯のチケット販売で「一生に一度」の言葉を使ったところ、釜石の関係者から電話があった。「被災地で生きる、死ぬは繊細な問題。ふざけるな」。すぐに現地へ飛んだ。復興の遅れにいら立つ人に出会い、W杯に希望を託す人らと語り合う。「W杯でハレの日をつくって盛り上げる効果は大きい」との思いを新たにした。

小規模な式典を計画していた市を「スタジアムの将来を左右するイベント。花火を打ち上げよう」と説得。企業の関係者ら約50人を巻き込み、一大プロジェクトに変えた。費用は倍増したが、入場券の完売で赤字はなし。メディアの露出効果は20億円を超えた。何より「釜石に明るいメッセージを発信できた」と喜ぶ。

高校時代にラグビーに没頭し、卒業式で全校生徒に宣言した。「ラグビーはいいスポーツ。もっとお金が入るようにします」。東大を出てコンサルティング会社に入ったのも、その準備だった。W杯の開催決定後に退社、組織委へ。14年前の「公約」を果たす時がもうすぐやって来る。

=ふくしま・げん、31歳

(谷口誠)

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