消費税の増税とは 10%への引き上げ、2度延期
きょうのことば

▼消費税の増税(消費増税) 1989年4月、当時の竹下登内閣が消費税を初めて導入した。税率は3%から97年4月に5%に、14年4月に安倍晋三内閣が8%に税率を引き上げた。
消費増税関連法では15年10月に税率を10%に引き上げることを明記していた。だが8%への増税時に駆け込み需要の反動で消費が落ち込んだことを踏まえ、安倍首相は引き上げを17年4月に延期することを14年11月に表明。16年6月には新興国経済の落ち込みなどで世界経済が危機に陥るリスクを回避するため、19年10月に引き上げを再び延期するとした。
18年度の一般会計予算で消費税収は約17.5兆円で、税収の3割を占める。負担が特定の層に偏らず、社会保障費の財源にふさわしいとされる。フランスや英国では付加価値税と呼ばれ、標準税率は20%。食品などは税率を抑えた軽減税率が導入されている。