2019年6月16日(日)

江戸の芝居小屋(9) 歌川国貞「中村座三階稽古惣ざらいの図」
国立劇場主席芸能調査役 石橋健一郎

美の十選
2018/10/15付
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日本経済新聞 朝刊
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役者絵にさまざま新機軸を打ち出した国貞は、稽古風景を描いた図もいくつか残している。稽古は、芝居茶屋の2階でもおこなわれたが、この図は表題に「中村座三階」とある通り、楽屋3階の大部屋の、広い板の間を使った稽古の模様である。現在のような舞台稽古はなかったから、「惣ざらい」は初日前日の、最後の通し稽古だった。

歌舞伎は一種の音楽劇なので、絶えず陰でお囃子(はやし)が演奏され、舞踊仕立ての場面では、常磐…

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