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緩やかなペースとはいえ米国の利上げが続いており、新興国からの投資資金の流出が懸念される。だが長期投資という視点に立てば、高い成長が期待できる新興国株はポートフォリオに入れておくべきだろう。
過去3年(8月末時点)の新興国株型投資信託の運用成績上位には、中国やベトナムなどのアジア株を投資対象とするファンドが並ぶ。
1位はUBSアセット・マネジメントの「日興UBS中国A株ファンド」で、中国A株の中から各セクターのリーディング企業やリーディング企業に成長する可能性の高い企業に投資する。市場の状況に応じて業種別配分を機動的に見直す手法が好成績の背景のようだ。足元は消費、金融、ヘルスケアへの配分比率が計9割を占め、外需より内需で稼ぐ企業が中心だ。
米利上げの向かい風が吹く中でも、好業績の企業は常に存在する。丹念な企業分析によってそれらをうまくみつけることが好成績の要因といえそうだ。
(ファイナンシャルリサーチ代表 深野康彦)