春秋

2018/10/1 1:04
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往年の人気作家、獅子文六はグルメ随筆の元祖でもあった。それもなかなかの贅沢(ぜいたく)志向で、半世紀前のエッセー集「食味歳時記」には月ごとの美味が満載だ。10月の一押しは、やはりマツタケ。赤坂の邸宅には、シダの葉を敷きつめた籠が京都から続々と届いたらしい。

▼笠の閉まった、かたちのいいやつを選(え)り出してまるごと焼く。火傷(やけど)もいとわず、熱々を自分で裂いて――と描写は念入りだ。立ちのぼる香…

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