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ポケモンGO ヘビーユーザー捕獲 仲間と楽しむ魅力 進化

読み解き 今コレ!アプリ フラー AppApeLab編集長、日影耕造

NIKKEI MJ

米ナイアンティックなどが手がける、位置情報を利用したスマートフォン(スマホ)ゲームアプリ「ポケモンGO」。2016年7月の配信開始から2年以上が経過した現在、長期運営のお手本としてスマホアプリ関係者の間で再び注目が集まっている。

筆者が所属するフラーが手がけるスマホアプリ分析プラットフォーム「AppApe(アップエイプ)」によると、日本国内のポケモンGOの月間利用ユーザー数は推計約440万。前年同月の約650万に比べ3分の2まで減っている。

一方で、月に20回以上アプリを起動する「ヘビーユーザー」は18年8月現在で約100万で、今年に入って増加傾向にある。その結果、ヘビーユーザーの比率が22.9%と、前年同月の16.7%と比べて上昇している。

アプリの成功はヘビーユーザーの数にかかっている。ゲームアプリの場合、継続利用するユーザーの課金が、安定した収益基盤につながるからだ。

ポケモンGOのヘビーユーザーの年代別の構成比では、40代以上が51.9%と半分強を占める。中高年からシニアの比較的年齢層の高いユーザーの継続利用が目立つ。20代で16.8%、30代も28.3%と幅広い世代を取り込んでいる。

実際にポケモンGO関連のイベントに足を運ぶと、比較的年齢層が高い層を中心としながらも、幅広い年代がプレイしている。ゲームを介して老若男女が現実世界で集まり、同じ目的を遂行する光景はかなり新鮮だ。

ポケモンGOではなぜ、これほどの数のヘビーユーザーが定着しているのか。

筆者は、プレイヤー同士が一堂に会する仕掛けが一番の要因だと考えている。キャラクターのブランド力が大きな誘引剤となり、ゲームの世界でたった一人の「ポケモントレーナー」として戦ってきたプレイヤーは、ゲームに夢中になってヘビーユーザー化するにつれ、冒険の仲間を欲するようになる。

プレイヤーのニーズに応えるかのように、1体の強力な敵に対し、複数のプレイヤーが協力して戦う「レイドバトル」や、毎月1回、特定のポケモンが時間限定で各地で大量に発生する「コミュニティデイ」などファンがリアルで集まりやすい仕掛けをポケモンGOは採用。リアルの世界に飛び出し、仲間とともに戦うゲームへと進化した。

リアルイベントは、実際に足を運んでゲームをプレイする現実の世界で仲間意識を生みだし、当事者としての感覚を呼び起こす。ゲームへのモチベーションにつながりヘビーユーザーが定着。アプリの長期運営が実現しているのだ。

ポケモンGOがユーザーとともに進化していく姿は、勇者がたった一人で立ち上がり、仲間を見つけながら成長する壮大なロールプレイングゲーム(RPG)を見ているかのようだ。ストーリーや成長への道のりはプレイヤーの数だけあり、それが代えがたい魅力となる。一人一人の人生と同じように。

[日経MJ2018年9月26日付]

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