EVERLANE 徹底した透明性、敵なし
チャーリーの丸わかりビジネスモデル(6)

2018/9/27 6:30
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NIKKEI MJ

縮小し続けるアパレル業界。バーゲンセールの50%オフは当たり前。80%オフなんてことも。この服の原価っていくらだろうと思ったことはないだろうか。

2010年、米国サンフランシスコで創業した「EVERLANE(エバーレーン)」は、自社で製造・販売するすべての商品の原価を公表しているファッションブランド。生地やファスナーなどの素材、工場での人件費、関税、輸送費の内訳も公表する徹底ぶり。さらに、原価と同時に「Traditional Retai(従来の小売りであればどのくらいの価格なのか)」を公表している。驚くことに、エバーレーンはほとんどの商品を、従来の小売業者の半値で販売している。

従来のブランドは大きな路面店を出し、大量生産・大量販売で経済規模を追求してきた。エバーレーンは販路を電子商取引(EC)に特化することで中間コストを省く。アイテム数も絞り、少量生産で全てを売り切る生産管理によって、資材在庫・製品在庫を最小限に抑えている。

衣料品の工場がある途上国の過酷な労働環境が問題視される中で、エバーレーンは委託先の工場の生産過程や従業員の写真、取引開始までのエピソードまで丁寧に伝えている。これにより生産拠点の大部分を占める途上国から、労働・環境問題対策への共感を得ている。結果、口コミなどによる集客を可能にしている。

従来のブランドから見ると間違いなくタブーだけれど、同社の掲げるスローガンは「Radical Transparency(徹底した透明性)」。そこに競合はいないことが、一番の強みだと思う。

[日経MJ2018年9月26日付]

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