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ラグビーとビジネス、共通点は 東京・丸の内で座談会

2018/9/25付
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ラグビーという競技がもし一つの街だったなら――。こんな発想のイベントが今月、始まった。2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会のスポンサー、三菱地所主催の「丸の内15丁目プロジェクト」。目玉の一つは、ラグビーとビジネスの関係についての選手、経営者の座談会。東京・丸の内ビルディングで20日まで行われた第1弾のエッセンスを紹介する。

■選手「重圧あってこその達成感」

代表戦の世界最多得点記録を持つ元ニュージーランド(NZ)代表のダン・カーター(神戸製鋼)。15年W杯の日本代表である日和佐篤(同)、畠山健介(サントリー)と重圧への向き合い方などを語り合った。

カーター(左)、畠山(中)、日和佐

カーター(左)、畠山(中)、日和佐

カーター「NZにおけるラグビーは宗教。勝つことを宿命づけられている。私はプレッシャーはいいものだと考えている。それがあるからこそ準備をし、打ち勝った後に大きな達成感を得られる。プレッシャーに勝つことはビジネスでも通用する。経営者でも社員でも常に結果へのプレッシャーがつきまとう。結果だけに目を向けるとプレッシャーに負ける」

畠山「日本一や金メダルを目標にする人は多い。勝つにはもっと大きな目標がいる。日本代表は(1995年W杯でNZに)145失点という屈辱的な試合をし、死んだ状態だった。『誇りを取り戻すために勝つんだ』と(当時のヘッドコーチの)エディー・ジョーンズはずっと言ってくれた。前回W杯は目標の8強に行けなかったが(南アフリカ戦の勝利や史上初の3勝で世界を驚かせ)ミッションやビジョンをクリアできたから特別に思える」

日和佐「勝たないといけない理由がはっきり分かったから(厳しい練習に)コミットできた。来年のW杯もラグビーで日本が変わるかもしれないきっかけ。選手として出たいし、関われる喜びを感じてやりたい」

■経営者「リーダーが重要」

麻生セメント会長の麻生泰は慶大時代に全国優勝を経験した。元ローソン会長でデジタルハーツホールディングス社長の玉塚元一は大学の後輩。7人制ラグビー男女日本代表総監督の岩渕健輔を交え、リーダー論を語り合った。

玉塚(左)、麻生(中)、岩渕の各氏

玉塚(左)、麻生(中)、岩渕の各氏

麻生「ビジネスとラグビーで共通するのはリーダーの重要性。リーダーがはっきりした目標をつくり、周りを勇気づけるところが企業と似ている。(ラグビーではキャプテンが重視されるが)その場その場の判断をし、こいつについていこうと思わせる迫力、緊張感を持つのがキャプテンなら、リーダーはもう少し中長期の目標設定をする」

玉塚「僕の中でキャプテンとリーダーは共通する。キャプテンはプレーするリーダーで、みんなが嫌がるプレーを率先してやる。転がったボールに誰より先に飛び込むとか。ビジネスでもスタートアップや大きく組織を変えないといけない時はキャプテンシーがいる」

岩渕「7人制はプレーがほとんど止まらず、コーチが声を掛ける場面はほとんどない。一人ひとりがリーダーである必要がある。キャプテンに求められるのはリーダーシップや判断力、周りをまとめる力だ」

丸の内15丁目プロジェクトはラグビーをテーマにした芸術作品や映画も制作した。今後もビジネスや食など様々な切り口で、W杯まで継続して行われる。

(敬称略)

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