「のれん」とは 見えない資産の対価 - 日本経済新聞
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「のれん」とは 見えない資産の対価

きょうのことば

▼のれん M&A(合併・買収)の際、買収額のうち相手企業の純資産額を上回る部分のこと。純資産は総資産から負債を除いた後に残る部分で、企業の正味価値を示す。これを超えて支払った部分が「のれん」で、買収先のブランド力など見えない資産の対価と解釈される。のれんは買収側企業が資産として計上する。

日本の会計基準ではのれんを毎年一定の額で費用計上し、最長20年での償却が必要になる。日米欧の会計基準でのれんを償却するのは日本だけ。海外企業に対して表面上は利益額が見劣りするように映る要因にもなる。

国際会計基準や米国基準ではのれんの定期償却は不要。買収先の財務状況を毎年チェックし、収益力が低下した場合などに減損損失を計上してのれんを一括償却する。ただ、近年は突如として損失が表面化するケースも多い。例えば、米原発子会社ののれんの減損処理で巨額損失を計上した東芝は米国の会計基準を採用している。

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