2018年11月15日(木)

送り火 高橋弘希著 暴力が発火する瞬間を描く

批評
2018/8/25付
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日本経済新聞 朝刊
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第1作「指の骨」が芥川賞の候補になったとき、文章の巧(うま)さが話題になったが、第159回の同賞を受賞した本作も描写が細かい。暴力シーンに凄(すご)みがあり、人間存在の得体(えたい)の知れなさを暴こうとするパッションが感じられる。情感を排し、登場人物の心理にも踏み込まない静かな筆致。関心は暴力の行方より発火点にあるようだ。

転校生と地元の子どもの確執が物語の軸だ。父親の転勤で津軽地方の山間の街に…

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