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日米韓利用ランキング 生活映す 日本、キャリア系上位に

読み解き 今コレ!アプリ フラー最高マーケティング責任者、杉山信弘

NIKKEI MJ

家電や自動車など生活のあらゆる様式にスマートフォン(スマホ)のアプリが欠かせない「スマホアプリシフト」が加速している。博報堂DYメディアパートナーズメディア環境研究所がまとめた「メディア定点調査2018」によると、スマホに費やす1日あたりの時間は103分。5年前から倍増し、パソコンの約30分を大きく上回る。今やスマホは、人々の生活を映し出す「鏡」だ。ただし、各国でスマホ市場のけん引役は異なる。

筆者が最高マーケティング責任者を務めるフラー(千葉県柏市)は、アプリの利用状況などを分析するプラットフォーム「AppApe(アップ・エイプ)」を提供している。有効モニター数は日本、韓国、米国のアンドロイド端末約10万台。許諾を得た上で、匿名化したデータをリアルタイムで収集している。

アップ・エイプで計測するグーグルプレイの月間利用者数(MAU)のカテゴリー単位のランキング(2018年6月)で、日本はバーコードリーダーといった「ツール」、韓国は「仕事効率化」、米国はチャットやメッセンジャーなどの「通信」が首位だった。

トップカテゴリーのアプリでは、3カ国で異なるプレーヤーが存在感を発揮している。日本は通信キャリア、韓国は端末メーカー、米国はソフトウエアデベロッパーだ。

ドコモあんしんスキャンは高い稼働力を誇る

日本の「ツール」カテゴリー首位は「グーグル」だが、トップ10位内にセキュリティーアプリ「ドコモ あんしんスキャン」や「ドコモ位置情報」などNTTドコモ系アプリが6種類入った。日本では、各キャリアが端末を買い取って販売する例が多い。そのためキャリア関連のアプリがスマホにプリインストールされており、ランキング上位に多く入る傾向がある。

韓国の「仕事効率化」カテゴリー首位は、スマホ「ギャラクシー」シリーズなどを製造するサムスンの純正ホーム画面管理アプリ「Touchwiz」だった。サムスンは韓国の端末市場で圧倒的なシェアを握っており、仕事効率化ランキングトップ10のうち同社のアプリが6種類入った。

米国は、日本や韓国と風景が異なる。通信カテゴリーの首位にウェブブラウザの「グーグルクローム」や「フェイスブックメッセンジャー」などソフトウエア関連企業のアプリがずらりと並ぶ。日韓と比べて圧倒的な存在の通信キャリアや端末メーカーがないため、社会インフラとなっているグーグルやフェイスブックなどのアプリが優位に立っている。

3カ国の人気アプリのカテゴリーで見られる通信キャリア、端末メーカー、ソフトウエアデベロッパーそれぞれの台頭は、アプリマーケットを巡る勢力争いをなぞったかのようだ。

各国のアプリ利用データを読み解くことは、スマホアプリシフトを取り巻く各国のダイナミックな変化の胎動を先読みすることにもつながる。

ビッグデータなどで読み解いたアプリのトレンドを隔週で紹介します。

[日経MJ 2018年8月1日付]

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