子どもの「伸びしろ」診断サイト 統計分析、試す価値あり
先読みウェブワールド (野呂エイシロウ氏)

2018/8/2 6:30
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学生さんの多くが夏休みに入り、海外留学のシーズン到来。読者の学生さんや、お子さんで留学しようと思っている方もいるのではないでしょうか? 2016年の調査によると、大学などが把握している留学生の数は約10万人。留学先は米国の2万人を筆頭に豪州、カナダが続くそうです。

「のびしろ診断」は20項目の質問に答えるだけで、子供のタイプを割り出す

「のびしろ診断」は20項目の質問に答えるだけで、子供のタイプを割り出す

こうしたなか、文部科学省の留学促進キャンペーン「トビタテ!留学JAPAN」は、ディグラム・ラボ(東京・港)の木原誠太郎氏とタッグを組んで「子どもの可能性が見えてくる!のびしろ診断」というホームページを12日に開設した。

「トビタテ!留学JAPAN」は、若者が海外留学に自ら一歩を踏み出す意欲を高めることを目的としている。東京五輪・パラリンピックが開催される20年までに大学生の海外留学12万人、高校生の海外留学6万人を目指すプロジェクト。情報提供のほかに、奨学金など様々な支援メニューをそろえている。

今回、白羽の矢が立ったのは、アンケートで性格などがわかる「ディグラム診断」を考案した木原誠太郎氏。最近はテレビやラジオ、書籍などでも大活躍なのでご存じの方も多いことだろう。もともとは大手広告代理店やミクシィなどで、データ分析の専門家として活躍。その後、ディグラム診断を独自に考案した。

早速、筆者もディグラム診断を試してみた。20項目に答えるだけである。すると、「逆N型2」との結果が出た。「自分の意見をしっかり持っていてガンガン発言していくアナタ。責任感やリーダーシップもあり、チームの中心的な存在になるでしょう」ということだった。こんなに褒められて大丈夫だろうか? 木原氏が分類した合計31の型から自分のタイプが分かるという。占いなどとは違う統計的な分析だ。

「マーケティングリサーチや、統計の専門家が本気で作ったライフカウンセリングプログラムを作りたかった。現在は、セルフブランディングの時代。自分で自分を徹底的に知る必要性があるとミクシィ在籍時に感じた」と木原氏の目は鋭い。

今回の留学生向けの診断は、ディグラム・ラボが持つ37万人のデータに基づき作成。保護者が子供の性格に関する20の質問に答えると、「みんなに好かれる楽天家」や「アグレッシブな野心家」など9つの性格タイプに分類。さらに同じ性格タイプの留学生の「留学の目的」や、「保護者から背中を押された言葉」、「留学体験談」をチェックできる独自コンテンツを作ったのである。

のろ・えいしろう 愛知工大工卒。学生時代から企業PRに携わり、出版社を経て日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で放送作家デビュー。戦略PRコンサルタントとしても著作多数。愛知県出身。

のろ・えいしろう 愛知工大工卒。学生時代から企業PRに携わり、出版社を経て日本テレビの「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」で放送作家デビュー。戦略PRコンサルタントとしても著作多数。愛知県出身。

目的は、トビタテ!留学JAPANプロジェクトの認知啓蒙や利用促進。診断することで、頭だけが良い子供を育てる留学でなく、自発的人材の創造をめざした留学の選択肢を広げることだという。

このディグラム診断。今回の留学に限らず、転職サイトや結婚情報産業、生命保険会社、自動車会社など多種多様な分野の企業と組んで、次々とコンテンツを作成している。「今後は、子育てや家族コミュニケーションなどの家庭生活分野の研究を進める」。木原氏の野望はとどまるところを知らない。

お子さんを一度は留学させたいと思う保護者の方は、この分析を一度してみてはいかがだろうか? 子供との夕飯が盛り上がるかもしれない。

[日経MJ2018年7月30日付]

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