2018年9月25日(火)

猛暑の危険認識して行動を

猛暑
2018/7/21付
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 猛暑が続き熱中症患者が続出している。夏休みには学校で長時間の部活動や試合も多いが、35~40度の気温は異常であり無理は禁物だ。企業も猛暑時に休暇の取得を奨励してはどうか。一人ひとりが十分な栄養と水分の摂取、休養を心がけることが大切だ。

 総務省消防庁によると、熱中症による救急搬送は1週間に約1万人のペースだ。死者も出ている。今月いっぱいは暑さが続く見通しで、被害の広がりが心配だ。

 体温の調節機能が不十分な高齢者や子どもは特に注意が要る。舗装道の表面は50度前後の場合もあり、小さな子どもは熱をまともに受ける。日陰のない校庭も気温が上がりやすく、危険が増す。

 屋内も熱がこもるので安心とはいえない。高齢者では住宅で熱中症になる人が過半を占める。西日本の豪雨の被災地では、屋外での片付け中だけでなく避難所内でも熱中症になりやすい。エアコンや大型送風機の利用、十分な水分補給ができるよう支援が必要だ。

 学校のクラブ活動などでは厳しい暑さに耐える精神力が必要、といった考え方が依然としてある。エアコンのない教室も多い。

 しかし、頻繁に35度以上になる現状では昔の常識は通用しない。夜間も気温が下がらず、午前中に30度を超えることも多いので早朝練習も注意が必要だ。指導者は気象庁の高温注意情報や環境省が出す暑さ指数をもとに、とるべき行動を判断してほしい。

 日本の夏の平均気温は温暖化の影響もあり、100年に約1.5度の割合で上がっている。都市部はさらに顕著で、東京では同じ期間に約3度上昇している。

 高層ビル、地下街などをエアコンで冷やす際の排熱が気温を押し上げる悪循環に陥っている。エアコンは必要だが、多用はエネルギー消費量を増やし温暖化ガスの排出増にもつながりかねない。

 国や自治体が都市計画のなかで暑さ対策を重視し、緑地や風の通り道の確保、建材や舗装材の選定などを工夫する発想も必要だ。

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