400年不明「幻の帰雲城」
豊臣時代の岐阜県飛騨、地震で一夜にして埋没 野田秀佳
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豊臣秀吉が天下統一をほぼ手中にしていた1586年1月18日(天正13年11月29日)。深夜にマグニチュード8級の巨大地震が東海・北陸・近畿地方を襲った。この天正地震によって、岐阜県飛騨地方にある標高1622メートルの帰雲(かえりくも)山の斜面が崩壊。周辺の城と城下町が一夜にして埋没した。400年以上たった今も城の遺構は見つからず「幻の帰雲城」と言われる。
5月中旬、1993年に発足した歴史愛好家...