2019年7月24日(水)

企業団体、悩むより入会
SmartTimes (森川亮氏)

2018/6/15 6:30
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経営者の会や企業団体を分類してみると、いろいろなことが見えてきます。スタートアップが参加する場合、どのようなメリットがあるのでしょうか。

1989年筑波大卒。ソニーなどを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。15年3月退任、4月C Channelを設立し、代表取締役に就任。

1989年筑波大卒。ソニーなどを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。15年3月退任、4月C Channelを設立し、代表取締役に就任。

まず、経団連や経済同友会、新経連、各種の業界団体といった政府に対し政策提言する団体があります。1社だけで発言するより、政治家や関係省庁にとっては受け入れやすく、また業界全体で推進しやすいので、提案機能を考える上では最も良い手段になります。もっともライバル企業も多く所属するわけで、個社の相談やあまりに率直な意見は扱いにくい場なのかもしれません。

一方で学ぶ場としては、各業界のリーダーが集まるG1、IT業界だとB DASH CAMPやIVS、海外で活躍する日本人起業家を束ねるWAOJEなどがあります。新しい領域に挑戦している経営者らが集まり、最新の社会課題やテクノロジー、資金調達や海外展開について率直な意見交換をする、学びの多い会が多いです。

特にG1は政治家や官僚の方々も参加しているため、結果として政策に反映される場合も多く、未来の日本を作るプラットフォームになりつつあります。またIT系の会は、そこからビジネスにつながる場合も多く、起業したての経営者にはおすすめ。ここで知り合った投資家から出資を得るということも、少なくないようです。

もう少し経営に関する学びの面を重視するなら、EO(起業家機構)がいいかもしれません。全体の勉強会はもちろんですが、フォーラムという守秘義務を結んだ小グループの中で、経営者なら必ず悩むような課題についてお互いの経験をシェアすることで深い学びが生まれます。海外ネットワークもあります。

最後に社会貢献の延長線上に生まれた会もあります。私が理事を務めるENDEAVORもその一つです。世界中の起業家をつないで、世界経済の成長に貢献し、雇用拡大を生み出すNPO(非営利組織)です。

こちらは、リンダ・ロッテンバーグ氏という女性起業家が自身が苦労した経験もあって、皆で起業家を応援しようと呼びかけ、米国の起業家が賛同し、20年ほど前に発足しました。現在は米フェイスブックのシェリル・サンドバーグ最高執行責任者(COO)、ビジネス特化型SNS(交流サイト)のリンクトインの創業者、リード・ホフマン氏などが応援しています。

日本拠点となるENDEAVOR Japanでは海外に出たい起業家を審査して、海外ネットワークにつないでいく活動をしています。社会貢献に対して意識の高いメンバーが集まっているのも特徴です。

他にも様々な会があります。悩むよりも、まずは入って交流し、相性の良い会やメンバーを探すと、一歩でも二歩でも成長できると思います。

[日経産業新聞2018年6月13日付]

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