2019年7月18日(木)

響き合うことばと絵(3) 「元輔集 表紙」
武蔵野美術大学教授 玉蟲敏子

2018/6/8 6:00
情報元
日本経済新聞 朝刊
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その他

女手や片仮名と並ぶ書体の一つに、蘆手(あしで)(葦手とも)という特異な書き方がある。文献では10世紀初めから散見されるが、遺品の多くは11世紀末以後のものである。

『源氏物語』の「梅枝(うめがえ)」の巻に「水のいきほひゆたかに書きなし」「文字様石などのたゝずまひ」などとあるように、蘆手は一般に草の茂る水辺の景観に目立たぬように文字を配するものとされている。

試みに『古今和歌集』巻四秋歌上のよみ人…

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