辺境中国 デイヴィッド・アイマー著
「越境」し入り交じる民族意識
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本書は、1988年から中国を取材してきた英国人ジャーナリストが、中国の「辺境」である新疆、チベット、雲南、東北部を訪れた紀行集である。本書の原題にもなっている「山高く、皇帝遠し」という中国のことわざにあるように、共産党の統治が充分に及ばない地域を探検し、現地に暮らす人々の声を伝えたいというのが旅の動機である。
著者は中国に存在する「内なる境界」を越えて、漢民族が少数を占める4つの地域に一定期間滞...
「越境」し入り交じる民族意識
本書は、1988年から中国を取材してきた英国人ジャーナリストが、中国の「辺境」である新疆、チベット、雲南、東北部を訪れた紀行集である。本書の原題にもなっている「山高く、皇帝遠し」という中国のことわざにあるように、共産党の統治が充分に及ばない地域を探検し、現地に暮らす人々の声を伝えたいというのが旅の動機である。
著者は中国に存在する「内なる境界」を越えて、漢民族が少数を占める4つの地域に一定期間滞...
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