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ファビーの食イベント仲介「リダイン」 店舗・スタッフを「シェア」

戦略ネットBiz

外食企業のマーケティング支援を手掛けるfavy(ファビー)は飲食関連のイベントを仲介するサービス「ReDINE(リダイン)」を始めた。個人で消費者を招くイベントを企画したい料理人と、スタッフや厨房を提供したい飲食店を結びつける。店舗と料理人の「シェアリング」で、新たなメニュー開発や飲食店の収益性向上につなげる。

リダインは食イベントを開きたい料理人と、店舗やスタッフを提供できる飲食店をマッチングし、参加ユーザーに向けてイベントを告知する。ファビーがイベントに関する集客や決済、保険などの業務を代行し25%の手数料を回収。残りの75%を料理人と店舗で分け合う仕組みだ。

「飲食店には2つの課題がある」とファビーの高梨巧社長は話す。ひとつ目は収益構造だ。飲食店は営業日以外は収益をあげられず、営業日を増やすにはスタッフを増やさざるを得ない。人手不足が深刻化する中で「営業日以外に売り上げが立たない飲食店に別の収益モデルを」(高梨氏)と考えたのが店舗の貸し出しだ。

ふたつ目は料理人や店舗が新メニューなどを出す機会が少ないということ。料理長や自前でお店を持つ以外、自分で考えたメニューを消費者に食べて評価してもらう場は少なく「現場には後輩を育てる余力もない」(高梨氏)。食イベントを新たなメニューやビジネスを試す場にしてもらいたいという狙いもある。

3月にサービスを始めたところ、すでに9つのイベントが実施された。プロの仲買と築地を巡ったあとにお店でランチを食べたり、肉の低温調理の講習後にコース料理を食べたりするなど、ユニークな内容が好評で10~20人の参加枠は6イベントで完売した。

居酒屋などを運営するサブライム社と提携し390店超の飲食店と、1000人超の料理人が登録している。イベントを開催する場合、フォームに入力した情報を元にファビーが審査。店舗に実際に赴き衛生面などの条件を確認する。

店舗、料理人ともに調理師など資格を持つプロ専門のサービスとして運営する。現在の実績を元に審査方法なども効率化しており、将来的には月500~1000件程度のイベント開催を目指すという。

今後は協賛費用を出す企業も募る。企業側はイベントに対して新たな商品やサービスを試したり、訴求したりする場にできる。すでに食品系の企業などから問い合わせが出ているという。

飲食のシェアビジネスを巡っては、米国でアプリを通じて他人の家に集まり食事会を開くという「ソーシャルダイニング」というサービスが人気を集めている。ただ、ホームパーティー文化が定着していない日本やアジア圏では難しいほか、安全性も課題となる。

リダインは飲食店や料理人など事業者側に力点が置かれ、シェアビジネスによる飲食業者の課題解決を目指している。普及するかどうかは、イベントの内容がどれだけ消費者の支持を集められるかにかかっている。今後はイベントの質を高める取り組みも重要となる。

(江口良輔)

[日経MJ2018年4月25日付]

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