古代瓦 文化財の守り神
姫路城や東大寺の屋根修理、技術継承へ職人育成 山本清一
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2015年、世界遺産で国宝の姫路城(兵庫県姫路市)が平成の大修理を終え、公開された。瓦職人であるわしは屋根瓦葺(ふ)き替えの陣頭に立ち、大天守の守り神である鯱瓦(しゃちがわら)の半世紀ぶりの新調にもかかわった。
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2回目の大修理
実は姫路城の瓦葺きにかかわるのは、昭和の大修理(1956~64年)以来2回目。第1回のときは途中から現場をまとめる棟梁(とうりょう)となったが、精神的に厳しく、つ...
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