2018年10月23日(火)

声で執筆 実用段階に
SmartTimes (伊藤将雄氏)

コラム(ビジネス)
2018/3/30付
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仕事でリポートを作成する際や会議の議事録を作る際に、口で話した言葉をそのまま活字化してくれたらラクだろうなあ、と考えたことは誰しもあると思う。それができる夢のような時代が来つつある。

1997年早大政経卒、ビジネス誌出版社に入社。2000年楽天入社。02年に学生時代に開発した「みんなの就職活動日記」を事業化し、04年に楽天に売却。05年にユーザーローカル設立。

1997年早大政経卒、ビジネス誌出版社に入社。2000年楽天入社。02年に学生時代に開発した「みんなの就職活動日記」を事業化し、04年に楽天に売却。05年にユーザーローカル設立。

しかも高価な音声認識ソフトをインストールせずとも、無料で音声入力を利用できるようになっている。今回のコラムは、実は音声入力によって書いてみたものだ。

昔はソフトが高価なうえ、精度を上げるために自分の声にあわせてチューニングするといった作業が必要だったが、現在は高性能の音声認識を、無料かつ事前準備なくすぐに利用できるようになっている。

音声入力のやり方は色々あるのだが、一番手っ取り早く始められるのが「グーグルドキュメント」だろう。グーグルのアカウントをもし持っていれば、グーグルドキュメントのウェブサイトにアクセスしてファイルを新規作成し、画面上の「ツール」メニューにある「音声入力」をクリックしてみてほしい。

そうするとマイクのボタンが出るのでそれを押し、赤色になったら話しかけてみるだけだ。シフトキー+コントロールキー+Sキー同時押しのショートカットで素早く起動することも可能である。認識する言語が英語のままになっている場合には、一覧から日本語をあらかじめ選択しておく必要がある。

長文を入力したい場合は、PC内蔵マイクではなく外付けのヘッドセットのマイクを使ったほうが精度が高いようだ。反対にノイズが多い部屋で録音した音声をテープ起こししたい、というような場合はなかなかうまく認識されないことも多い。

グーグルドキュメント以外にもウィンドウズ10の音声入力やスマホアプリでも同様のことができる。

声での入力が終わったら、つぎは手直し作業だ。かなり精度が高くなってきたとはいえ、誤変換や句読点がうまく入らないといった問題があるためキーボードを使った修正作業は必須である。編集には入力の何倍もの時間がかかってしまうこともある。

また、話す前にある程度、話の流れや論理構造をざっくり決めておく必要があるのも音声入力使用時の注意点だ。まったく準備がなくゼロから考えながらしゃべると話がうまくまとまらず、その結果、編集の手間がさらにかかるという問題が生じてしまう。論理的にしゃべるためのトレーニングが必要だろう。

超整理法で有名な野口悠紀雄先生や、「MBAより簡単で英語より大切な決算を読む習慣」著者のシバタナオキ氏のように本を一冊まるまる執筆するのに使う例も出てきている。

今後、人工知能がより進化して編集までアシストしてくれるようになれば使われる機会はますます増えていくだろう。

[日経産業新聞2018年3月30日付]

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