2018年10月22日(月)

起業家支援で恩返し
SmartTimes (森川亮氏)

コラム(ビジネス)
2018/3/5付
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起業してもうすぐ3年になろうとしている。当初は会社手続きの煩雑さや、人材採用と資金調達の難しさなどを感じていた。最近、普通の会社と同様に事業が堅調に成長し、お客様も増え、採用もしやすくなってきた。すでにグループの社員も300人程度になり、アジア10カ国で事業を行えるようになっている。

1989年筑波大卒。ソニーなどを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。15年3月退任、4月C Channelを設立し、代表取締役に就任。

1989年筑波大卒。ソニーなどを経て2003年ハンゲームジャパン(現LINE=ライン)入社、07年社長。15年3月退任、4月C Channelを設立し、代表取締役に就任。

社員や株主を含めたパートナーや利用者(ユーザー)、広告を出稿していただいている企業・団体(クライアント)の皆さんのおかげでここまで来ることができた。本当に感謝している。私はこの恩を社会に還元したいという気持ちで様々な起業家支援の活動を始めている。

日本の起業家の課題の1つに海外展開があると思っている。日本はこれから人口減少で市場が縮小する。普通に国内だけで事業をしていると業績を伸ばすのは難しくなる。

そこで日本の起業家が海外で活躍するのを支援するため、米国のENDEAVOR(エンデバー)という団体の日本支部を立ち上げた。マネックス証券の松本大社長らと協力し、日本の起業家が世界の起業家と交流できるようにしている。

スタートアップ企業の社外役員や顧問を務めているほか、日本スタートアップ支援協会(大阪府池田市、岡隆宏代表理事=夢展望会長)を通じて組織運営や資金調達、取締役の選び方、大企業の紹介などについてアドバイスをしている。

母校の筑波大学では、起業のための授業を始めた。すでに複数の起業家を生み出し、ベンチャーキャピタルとつなげるなどして成長企業が生まれるようになった。大学には技術や人材が眠っている。この資産を活性化することも国として大事なことだ。私も自らの成長のため、世界的な起業家・創業者のネットワーク組織である起業家機構(EO)に加入した。

日本が元気になるには、新しい企業や産業が次々生まれることが重要だと思っている。ここから雇用も生まれる。こうした企業と取引したい、またこうした産業で働きたいという外国人を呼び込む動きにもなる。これらの企業の収益から税収も生まれることになる。成功している起業家の方には、社会に、そして次の世代のために、受けた恩を一緒に返すことを提案したいと思っている。

近く、海外で活躍する日本人起業家のネットワーク組織である「WAOJE(ワールド・アソシエーション・オブ・オーバーシーズ・ジャパニーズ・アントレプレナーズ)」の東京支部を立ち上げる。4月23日に支部創立のイベントが行われる。

海外で活躍してはいるものの、孤立している経営者もいる。IT(情報技術)分野に限らず、サービス業や飲食業、NPOなども含め、一緒に助け合って海外展開する支援をしたいと思っている。

[日経産業新聞2018年3月5日付]

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