1933年を聴く 齋藤桂著 近代化の閉塞示す音の変質

2018/3/3 6:00
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日本経済新聞 朝刊
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1933年の事件といえば何か。国際連盟脱退、三陸大地震・大津波、皇太子誕生、あるいは小林多喜二の死……。本書でもこれらのできごとは記されてはいる。しかし著者がむしろ注目するのは、大文字の歴史をただなぞることによってこぼれ落ちてしまうであろうできごとの数々である。

尺八奏者による殺人、堀辰雄のきいたバッハ、三原山自殺ブームがもたらしたある小唄の再流行、新内芸人の「転向」、メーデーの日に行われた左派…

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