インフルエンザ拡大を防ごう

2018/2/19 0:08
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インフルエンザが猛威を振るっている。全国約5000の定点医療機関からの報告では、1機関あたりの患者数は1月半ばから記録的水準にある。感染拡大を防ぐため体調が優れない時は無理せず自宅療養することを徹底したい。

流行は北半球の広い地域に及んでいる。今冬は寒さが厳しく体力を奪われるほか、A、Bの両方の型が広がっていることなどが流行の原因とみられる。

1月後半からはB型がA型を上回っている。A型にかかり、いったん治った後でB型に感染する人もいる。2度かかるとは思っていない、あるいはB型であまり重い症状が出ないなどの理由で、感染に気づかない人も多いようだ。

しかし、症状は軽くてもウイルスはせきやくしゃみとともに飛散する。抗インフルエンザ薬や解熱剤、せき止めで体調が回復したように感じても、ウイルスは出続ける。学校や電車、職場など人が多い場所は要注意だ。

日本では学級閉鎖が相次いでいる。授業の遅れを心配する声もあるが、感染拡大を食い止めるには合理的で有効な手段だ。

一方、職場では、仕事の遅れや周囲への遠慮から検査を受けなかったり、回復しきらないうちに薬をのんで無理して出社したりする人もいるのではないか。結果として患者が続出すれば生産性の低下につながる。社員をしっかり休ませるのも経営者の責任だ。

今シーズン初期に多かったA型は2009年にブタ由来の新型として恐れられたH1N1型だ。当初考えられていたほど強毒ではないとわかったが、高齢者や幼児がかかれば肺炎など重篤な症状を起こしかねない。ピークは過ぎつつあるとはいえ油断できない。

発症の防止にはワクチン接種が役立つ。厚生労働省はシーズン前、ワクチンの原料をより効果的なものに変えようとしたが、生産効率が悪く見送った。この影響で一時、メーカーの出荷が遅れ不安が広がった。正確な情報の提供と製法の改良が今後の課題だ。

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