2018年4月23日(月)

音楽と響き合う美(2) 「迦楼羅像」
音楽評論家 林田直樹

美の十選
2018/2/15付
情報元
日本経済新聞 朝刊
保存
共有
その他

 射るような鋭い視線。だが大きく見開かれたこの眼は、涙をいっぱいに浮かべているようにも見える。今年リニューアルオープンした奈良・興福寺の国宝館にある八部衆立像のひとつ、インド神話に由来する「迦楼羅(かるら)」は千数百年もの間、人々の悲しみや苦しみ、悪のなすことすべてを静かに見つめてきたに違いない。

 ほぼ等身大の身体に、首から上は鳥という奇怪な姿だが、これは害を与える一切の悪を食いつくし、人々に利益…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

春割実施中!日経電子版が5月末まで無料!

電子版トップ



[PR]

日本経済新聞社の関連サイト

日経IDの関連サイト

日本経済新聞 関連情報