季語体系の背景 宮坂静生著 風土に根ざす人の息づかい

2018/1/27 6:00
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日本経済新聞 朝刊
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「歳時記は日本人の感覚のインデックスである」とは寺田寅彦の言葉である。俳句は、その歳時記の季語を活(い)かし表現することで、俳句そのものを豊かにしてきた。しかし、季語は時代によって変遷、消滅、再生を繰り返す。近年の急速な社会生活の変化のため、人々の記憶から消え去ろうとしている季語はけっして少なくはない。

著者は、そうした季語を単なる自然の季節感受の言葉としてではなく、古代からの人間の原風景を伝え…

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