2018年11月13日(火)

「弱すぎる野党」では困る

2018/1/25 23:57
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通常国会の論戦が始まった。予算案や働き方改革などの関連法案の審議が焦点となるが、昨年10月の衆院選で敗北した野党が態勢をどう立て直すのかにも注目が集まる。「弱すぎる野党」からの脱却は政治の重要な課題だ。数合わせではなく、活発な政策論争を通じて有権者に結集軸を明らかにしていく努力が必要となる。

政府は今国会で、長時間労働の是正や高収入の専門職を時間規制から外す働き方改革関連法案の早期成立をめざす。受動喫煙対策を強化する健康増進法改正案、カジノを含む統合型リゾート(IR)の実施法案も提出する。

立憲民主党の枝野幸男代表は24日の衆院代表質問で、労働法制について「特に問題なのは裁量労働制の拡大やいわゆる『残業代ゼロ法案』と言うべき内容が含まれていることだ」と指摘した。野党は時間外労働の上限規制と他の部分の切り離しを求めている。

希望の党の玉木雄一郎代表は、安倍晋三首相の政権運営に関して「スローガンばかり。華々しい目標を掲げてできないから先送りする『永遠の道半ば』政策だ」と強調し、昨年秋の特別国会に比べて批判のトーンを強めた。

野党は今後の審議で森友・加計両学園問題やスーパーコンピューター開発をめぐる助成金詐取事件などへの政権の関与の有無を追及していく構えだ。公平であるべき行政が長期政権でゆがめられていないかどうかを解明するのは、立法府の重要な仕事といえる。

一方で疑惑追及ばかりに軸足をおき、国民生活に密着した重要法案の審議が後回しになるような展開は望ましくない。昨年は一度も開かれなかった党首討論や政策テーマ別の集中審議を活用しながら建設的な議論を深めてほしい。

希望の党と民進党は年明けに統一会派の結成で合意しながら構想が頓挫した。憲法改正や安全保障の考え方の違いをあいまいにしたままの再結集は本末転倒だ。選挙目当ての拙速な行動では、有権者の支持は到底得られない。

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