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角界は暴力根絶へ全力あげよ

元横綱、日馬富士が鳥取区検に略式起訴された。現在、十両の貴ノ岩へ暴行したとする傷害の罪である。

日本相撲協会はすでに元横綱の師匠だった伊勢ケ浜親方を降格、現場に居合わせた横綱の白鵬らは減給といった処分も決めている。

協会は同時に角界から暴力を根絶するための諸対策を打ち出した。すみやかに実行に移し、角界で二度と同種の事案が起きぬよう全力を尽くさねばならない。

そのひとつとして協会は、外部の有識者と親方、角界OBらでつくる「再発防止検討委員会」を立ち上げるという。

力士らの多くは相撲部屋で共同生活をしつつ、稽古に精進している。上下関係の厳しい濃密な空間にいることで、教育のための暴力は許されるという空気を生む恐れが常にある。今回のように、部屋の外でも同郷の先輩から後輩への力の行使が起きかねない。抑止のため何が必要か、具体策に知恵をしぼってほしい。

部屋の責任者である親方への研修を強化する対策も打ち出した。親方らは暴力を排除した指導法で若者らを鍛えるという課題と向き合わねばならない。実効性の確保できる手法を模索し、角界に新しい標準を作る気構えで取り組むべきだろう。

さらに、以前から存在していた外部の弁護士を窓口とする内部通報制度も改善する。十分に機能していなかったとの反省から、親方や力士ら相撲協会員に制度やその趣旨を周知するという。通報者の保護など、丁寧な運用を心がけねばならない。

元横綱による不祥事が連日大きく報道されたにもかかわらず、11月の九州場所は連日満員となり、来年1月の東京での初場所も前売り券は完売状態である。

人気におごることなく、一連の策に着実に取り組み、成果を出す。これが長い伝統を誇る競技を末永く発展させる必須の条件だと胸に刻んでほしい。もはや「待ったなし」である。

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