近代の足音 19世紀パリ(10) シニャック「朝食」
ブリヂストン美術館学芸課長 新畑泰秀

2017/12/28 6:00
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日本経済新聞 朝刊
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新印象派の画家シニャックは、近代都市の日常生活、特に室内における家族のいる情景を描くことを得意とした。この作品では、母と祖父をモデルに、新興市民階級の朝食の風景が描かれている。真横から描かれている初老の男は、朝の柔らかな光を前半身に浴びながら、一服を楽しんでいる。窓から差し込む陽光に背を向け、逆光で表情が曖昧な夫人は、カップを手にコーヒーを楽しもうとしている。

新印象派は、印象派の色彩理論を科学…

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