草笛光子(2)横浜生まれ
祖父母に囲まれて育つ 家族以外と話すのが苦手に
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「光子、お日さまに当たろう」。祖父が玄関先で小さな私を抱え、朝日に向かって高々と掲げる。あれはいつのことだったか。はるか遠い記憶が今も消えずに頭に残る。
1933年の10月、横浜市の斎藤分町というところにあった母方の祖父母の家で生まれた。母は近くに住む父のもとに嫁いでいたけれど、そのころは第1子は実家で産むのが普通だった。女学校を出てすぐの17歳のときに産んだと母は話していた。でも「ほんとうは1...
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