近代の足音 19世紀パリ(9) エラール社 グランドピアノ
ブリヂストン美術館学芸課長 新畑泰秀

2017/12/27 6:00
情報元
日本経済新聞 朝刊
保存
共有
その他

華やかな音色で和音を響かせるピアノは、その使い勝手の容易さと幅広い表現力によって19世紀末に最もメジャーな楽器となった。経済力を持った市民たちが、近代人としての教養や趣味の充実の必要性を自覚した頃のことだ。

世紀末のフランスにおいて、エラール社のピアノは、最も評価を得ていたピアノの一つだ。1780年にS・エラールによって創設された同社は、1820年代に、現代ピアノの原型となるダブル・エスケープメ…

[有料会員限定] この記事は会員限定です。電子版に登録すると続きをお読みいただけます。

保存
共有
印刷
その他

電子版トップ



[PR]