春秋

2017/12/6 1:01
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大リーグ史上最高の1番打者と称賛されるのはオークランド・アスレチックスなどで活躍し野球殿堂入りを果たしたリッキー・ヘンダーソン(58)。通算1406盗塁と2295得点は、球史に輝く金字塔だ。今年、アスレチックスの本拠球場が、彼の名に改称された。

▼全米のマイナーリーグ、独立リーグを含む300以上の球場を踏破し「球場巡礼」というサイトを立ち上げた男性を取材したことがある。最も感動したのは大リーグ復帰を目指し、独立リーグで白球を追う当時46歳のヘンダーソンを見たとき。ニューヨーク郊外の古びた球場でファンに丁寧にサインする姿に泣けたという。

▼この人はどんな伝説を刻むのか。「二刀流」での大リーグ移籍を目指す大谷翔平選手(23)が西海岸の球団と初めて直接交渉を始めた、と米メディアが速報した。先発投手として投げ、登板がない日は野手として打席に立つ。金銭面の条件よりも、若武者の夢と志を受け止めてくれる球団に絞って交渉を進めているようだ。

▼44歳になったイチローは今年、ヘンダーソンの通算3055安打を抜き新たな勲章を手にした。が、契約更新はならずフリーエージェントの立場。来季、大谷選手と同じ球場に立つ姿を想像する。険しい道だが「50歳まで現役」の夢に真っすぐ向かってほしい。たとえそれが観客まばらなマイナーリーグの球場であっても。

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