江夏豊(1)父現る
「江夏の21球」直前、今さら 長兄がずっと父親代わり
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お袋の喜美から、父親はおまえが小さいころに死んだ、と教えられて育った。もうこの世にいないものと思ってきたおやじが現れたのは、広島時代の1979(昭和54)年、日本シリーズで近鉄と戦っていた最中のことだった。
当時おやじと暮らしていた女性から「お父さんが会いたがっている」と連絡があった。
それまで何通か手紙が来ていたが、そういう内容と知ってからは一切読まなかった。お袋の手一つで育って31年。今さら...
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