2017年12月18日(月)

会話・しぐさで端末操作 人間らしい意思疎通の道
奔流eビジネス (徳力基彦氏)

コラム(ビジネス)
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2017/11/24付
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 「アマゾン・エコー」に「グーグルホーム」、そしてLINEの「ウェーブ」と、「スマートスピーカー」と呼ばれる人工知能(AI)を搭載したスピーカーが立て続けに登場し、市場をにぎわしている。人間と端末のインターフェース(接点)として「会話」で操作する点が画期的だ。

iPhoneXは顔認証機能に注目が集まる

iPhoneXは顔認証機能に注目が集まる

 従来のパソコンやスマートフォン(スマホ)では、端末操作の基本は「手」だった。パソコンの入力手段はキーボードからマウスへと進化し、携帯電話もガラケー時代のボタン操作からスマホのタッチ操作になっているが、基本的な操作のほとんどで手を使うことには変わりない。最近はスマホも音声入力の機能があるものの、大半の人はタッチ操作だろう。

 それがスマートスピーカーは製品によって若干の違いはあれど、端末についているボタンは電源ボタンと音量ボタン程度。ほとんどの操作は会話で実施することになる。慣れないうちはまだ音声認識の誤反応も多くイライラすることも多いかもしれないが、慣れてくると音声操作の可能性を感じることは多い。

 ソファに座ったまま曲名を声に出して音楽をかけてみたり、外出前の慌ただしい時にリモコンを使わずにテレビを消したり、台所でスマホを見られない時に天気予報を聞いたり。少し前のSF映画の世界のようだ。

 しかし冷静に考えてみると、そもそも人間のコミュニケーションで「会話」は基本中の基本だ。長い人類の歴史を振り返れば、キーボードやボタンを押したりマウスや画面タッチの操作をしたりすることが、むしろ特殊な行為なのではないか。会話のほうが、人間にとっては自然で普通な操作方法と考えたほうがよいかもしれない。

 そんな考え方をすると、もうひとつ興味深い製品に思い当たる。米アップルの最新端末である「iPhoneX(テン)」に実装された「Face ID」と呼ばれる顔認証の機能だ。

 Face IDは指紋認証にかわるスマホの本人認証の機能として実装されている。発売当初から指紋認証と顔認証のどちらが安全でどちらが便利かという議論が繰り広げられているが、実際に使ってみると新しい可能性を感じることができる。それは「しぐさ」による操作だ。

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