東芝問題の教訓(下)事業の構成 適切に管理を
若林秀樹 東京理科大学教授
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ポイント
○誤った事業の「選択と集中」で経営が悪化
○日本企業の強み生かせる事業領域手薄に
○多角化・M&Aでは客観的な分析・判断を
○誤った事業の「選択と集中」で経営が悪化
○日本企業の強み生かせる事業領域手薄に
○多角化・M&Aでは客観的な分析・判断を
東芝の経営問題に限らず、あらゆる問題には間接的な「遠因」、直接的な「近因」、そして本当の原因となる「真因」がある。
東芝問題の遠因は、企業文化や風土の問題もあろう。東芝の場合、戦前は藤山雷太氏、戦後は石坂泰三氏や土光敏夫氏ら、外部の有力大物経営者に経営再建を委ねる傾向がある。こ...
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