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ラグビーW杯制覇へ NZ・イングランド動く

2017/11/7 2:30
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 2019年のラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会の大会日程が決まった。キャンプ地やホテルの確保、試合日程をにらんだ本番のシミュレーション……。優勝候補のニュージーランド(NZ)やイングランドも王座獲得へ向けて動き出した。

■「できれば選手と事前に来日」

優勝候補のイングランド代表は1次リーグでやや厳しい道を進む=ロイター

優勝候補のイングランド代表は1次リーグでやや厳しい道を進む=ロイター

 優勝候補のうち、1次リーグでやや厳しい道を進むのがイングランドだ。前回大会4位のアルゼンチン、8強のフランスと同じ「死の組」に入ったうえ、1次リーグでは中3日という厳しい日程も組まれた。

 不運にも映るが、前回大会で日本を躍進に導いたエディー・ジョーンズ監督は動じない。「選手やファンにとって刺激的な会場の組み合わせになった」。イングランドラグビー協会のホームページで歓迎の談話を載せた。最初に札幌でトンガと戦い、中3日で神戸に飛んで米国と対戦するが「短期間の連戦はW杯の一部」と余裕を見せる。2カ国とは力の差があり、問題はないとの判断だろう。

 「アルゼンチン戦を行う(味の素)スタジアムは、2駅の距離に住んでいたこともあり、よく知っている」「神戸も屋根があって素晴らしい会場だ」。もともと日本を熟知する知将。気の緩みはない。

 8月に来日。「ここで試合が行われる可能性を感じた」と話し、横浜と神戸のスタジアム、ホテル、練習場などを視察した。12月にも日本を訪れる予定で、「ラグビーのために行ったことはない」という札幌などを視察するとみられる。

 人気チームのイングランドは数年先まで日程がびっしり。大会直前まで日本での試合はできない。選手が泊まる部屋の家具の配置にまでこだわる「準備の鬼」にとっては誤算だが、対策はある。「できれば選手を連れて事前に来日したい」。2015年イングランド大会では本番の半年前に日本の選手団を連れて渡英。現地のホテルや練習場を視察した。今回もあの手この手で情報収集に努めている。

■南アと初戦「何となく予想」

 W杯を2連覇中のニュージーランドも日程はやや厳しく映る。第2戦は中10日だが、第3戦は中3日しかない。最後は中5日でイタリア戦。過去全勝中とはいえ、強豪国の一角を占めるだけに侮れない相手だ。重圧のかかる初戦では最大の強敵、南アフリカと対決。グループ1位突破や大会全体の勢いをつけるためにも重要な一戦だが、スティーブ・ハンセン監督は「何となく予想していた」と海外紙にコメント。動揺はない。

 1次リーグは横浜、大分、東京、豊田と回る。移動距離も長いが、プラスに捉えている。NZラグビー協会の19年W杯プロジェクトマネジャーを務めるキャメロン・グッド氏が9月の来日時に話した。「(日本に滞在する)8週間は長い。選手には東京のホテルに閉じこもって日本を経験せずに終わってほしくない。違う地域や違う環境で練習することや、人々と会ったり観光したりすることは選手の刺激になり、パフォーマンスにもいい影響を与える」

 大会前、主力に長期休養を強制するなど、NZは過去のW杯で先進的な実験を繰り返してきた。その経験からキャンプ地にも明確な方針を持つ。「これまでのように数カ所を回ることを計画している。NZで試合をする時も1つのスタジアムだけではやらないし、我々の選手は新しい都市を回ることに慣れている。どの国際大会も環境に慣れることが成功の秘訣だ」

 「日本には我々の国の選手やコーチもたくさんいる」ともグッド氏は言う。NZは日本に入ってくるラグビー人材の最大の“輸出国”の一つでもある。その人脈も最大限に活用するつもりなのだろう。3連覇に向けた「ラグビー王国」の準備は既に始まっている。

(谷口誠)

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