かんな作り 愚直に打つ
兵庫の金物の町に工房、若い弟子に技と心伝える 神吉岩雄

2017/11/6 6:00
情報元
日本経済新聞 朝刊
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鉋(かんな)鍛冶の朝は早い。まだ夜が明けきらぬ頃に起床し工房内の炉に火を入れる。燃料は松炭。火の調節に温度計は使わない。目視で炎の色を見極める。これが刃物の仕上がりの良しあしを決める。太陽の光に目が慣れると、この微妙な見当はできない。

私は1990年、「千代鶴貞秀」を襲名した。初代である父、義良から引き継いだ2代目だ。父は22歳の時、明治から昭和にかけて活躍した不世出の名工、千代鶴是秀に会うため…

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