2017年12月17日(日)

顧客招く「返品ウエルカム」 購入機会を増やす
スクラムベンチャーズ マーケティングVP 三浦茜

コラム(ビジネス)
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2017/10/20付
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 「返品ウエルカム」な例として、実際に使った後でも返品可能な事例もよく見かける。マットレス通販のキャスパーは100日間実際に寝てみることができる。トランク通販のアウェイは100日間実際に使って旅行することができる。

みうら・あかね 上智大学卒。サンフランシスコ在住。米国でアーリーステージのスタートアップ投資を行うスクラム・ベンチャーズ マーケティングVP。

みうら・あかね 上智大学卒。サンフランシスコ在住。米国でアーリーステージのスタートアップ投資を行うスクラム・ベンチャーズ マーケティングVP。

 筆者が先日試したのは、ランジェリー通販のサードラブ。購入前にブラジャーを試着できるプログラムを設けている。3ドルの送料がかかるが、30日間好きなだけ試着できる。洗濯もOKだ。

 ワイヤの締め付けなど、下着の付け心地は1度試しただけではわからないこともあるので、プログラムはとてもありがたい。結果サードラブでは2週間ほど試着して返品し、サイズ違いのものと交換してもらい、そちらを購入した。

 今後筆者が継続顧客になれば、1着目のお試し分についてはいずれ回収できるのだろう。新規顧客の獲得コストとしてはそれほど悪くないのかもしれない。筆者は今後サードラブでサイズ選びで迷うことはないし、購入のハードルがぐんと下がった。またこの試着を通じて、単発の購入ではなく長期的な取引を丁寧に作ろうとしている企業側の姿勢に好感をもった。

 実物に手に取ってみるというのは、当たり前だが購買の意思決定時に大きな決め手になる。ネット通販で返品を簡単にするアプローチはこれからも増えると感じた。

[日経MJ2017年10月20日付]

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