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ラグビーボール抱え25カ国の最高峰にトライ W杯アピール

「ラグビー登山家」長沢奏喜さん

世界20カ国以上の最高峰を制覇するだけでなく、楕円球を抱えて登る。2019年ラグビー・ワールドカップ(W杯)日本大会を盛り上げるため、こんな挑戦を始めたのが「ラグビー登山家」の長沢奏喜さん。W杯出場経験がある25カ国・地域の山に登り、日本大会をアピールしている。

英国最高峰のベン・ネビス山を登る長沢氏

日本大会の最大の問題が、W杯の認知度や競技人気の低さ。高校、大学時代にラグビーをしていた長沢さんも危機感を抱いていた。天啓が訪れたのは、富士山があしらわれた日本大会のロゴマークを見た時。七大陸の最高峰を登るというかねての夢と、W杯への思いが重なった。

「ラグビーボールを持って出場国の最高峰に登れば、現地で日本大会を想起してもらえる。世界的なニュースになることで日本での盛り上がりにもつながる」。システムエンジニアの仕事を退職。本格的な登山経験はないが、25カ国・地域の最高峰への挑戦を始めた。

ラグビーのルールに似せた決め事をつくった。楕円球を持って登るが、途中で落球したら「ノックオン」の反則で10メートル後退。スクラムの体勢から再出発する。崖ではボールを小脇に抱えてロープをつかみ、登ることも。「ボールが邪魔で離そうかと思う時もある」。山頂の地面に「トライ」したらゴールだ。

3月にスタートし、まず8つの山を制覇した。これまでの最難関は欧州アルプス最高峰のモンブランで4月は麓まで行きながら雪崩の恐れで断念。8月も頂上まであと2時間の距離に迫るも強風で撤退し、3日後に3度目の挑戦で成功した。

既に山ではちょっとした有名人。モンブランでは登山者の大半が長沢さんの存在を知っていた。現地ファンとの交流にも注力し、ルーマニアでは地元のラグビー教室に飛び入り参加。「ゴロウマル」と子供に呼ばれながら体をぶつけ合い、W杯での来日を呼びかけた。

今後も標高5千メートルのシュハラ山(ジョージア)などが待ち受ける。ヘリコプターで麓まで飛ばねば登れぬ山もあり、費用は最大1200万円と見込む。貯金のほか、協賛金やインターネットでの支援(https://readyfor.jp/projects/worldtryproject)も募る。難所が待つが「何としてもこの挑戦を成功させたい」と長沢さんは話している。

(谷口誠)

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