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米利上げと世界

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FRB議長「利上げ継続」
物価の長期停滞には警戒

2017/10/16付
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【ワシントン=河浪武史】米連邦準備理事会(FRB)のイエレン議長は15日の講演で「物価の停滞は想定より長引く要素があるかもしれない」と述べ、インフレ率の鈍化に懸念をみせた。物価の弱含みは携帯電話料金など一時的な要因が大半だとしつつも「一部は説明が難しい」とも指摘した。ただ、来年以降は物価上昇圧力が強まると主張し「今後、数年は利上げが続く」と述べた。

イエレン議長はワシントンで開いた20カ国・地域(G20)財務相・中央銀行総裁会議の関連会合で講演した。米国は物価上昇率が一時は目標の2%を上回ったが、足元では1.4%とむしろ鈍化した。講演では「米経済の最大のサプライズ(驚き)はインフレ率だ」と述べ「今年の物価の停滞は、我々の想定よりも長引く要素を反映しているかもしれない」と警戒感をのぞかせた。

物価が弱含んでいる要因としてイエレン議長は「携帯電話サービス料金の大幅な低下」を挙げ、インフレ率の鈍化は一時的だとも指摘した。米経済は失業率が16年ぶりの水準に低下するなど好調で、賃上げ圧力の高まりで「来年にはインフレ率が上昇して、2019年までには(目標の)2%に到達する」との見方を強調した。

ただ「我々の物価動向に対する理解は不完全だ」とも述べた。物価の鈍化は「いくつかの先進国で同じようにみられ、構造的な何かが起きていると分析される」と指摘。インターネット通販の普及による価格競争の激化や、企業や消費者の予想インフレ率の低下などを主要国の物価停滞の要因と推測した。

FRBは9月の米連邦公開市場委員会(FOMC)で利上げを見送ったものの、同時に公表した政策見通しでは年内に1回の追加利上げを想定していることを明らかにした。イエレン議長は講演で具体的な利上げ時期には言及しなかったが「物価停滞は一時的で、今後数年は利上げが続く」と述べた。米南部を襲ったハリケーンの影響も一時的だと予測した。

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