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[バンコクポスト]タイ、止まらぬ汚職

相次ぐ隠蔽、法も機能せず

タイがまたろくでもないことで注目を浴びた。アジア太平洋諸国の贈収賄ランキングでインド、ベトナムに次ぎワースト3位に入ったのだ。

独立系非政府組織(NGO)トランスペアレンシー・インターナショナルが2015年7月から17年1月までアジア太平洋の16の国と地域の2万1800人に実施した調査報告書で明らかになった。1月に発表された腐敗全般に関する16年世界ランキングではタイは176カ国・地域中101位。15年の76位から大幅に後退していた。

贈収賄は社会に組み込まれた風土病と思っているタイ人もさすがにこれには厳しく反応した。最近、相次ぎ暴露された要人の汚職事件、その捜査が遅々として進まないことへのいら立ちが高まっているのだ。

英国重大不正捜査局(SFO)が摘発したロールス・ロイス事件は一例だ。同社は航空機エンジンの輸出契約獲得のために贈賄をしたとして1月に英米司法当局に罰金6億7100万ポンド(約1006億円)の支払いを命じられた。これにはタイの国営企業2社が関与したといわれている。

うやむやに隠蔽されている疑惑の中にはプラユット暫定首相の弟で前国防次官のプリーチャー将軍にまつわる疑惑もある。息子に採用試験を受けさせずに国防省に任官させたとみられている。

ひき逃げ殺人を起こし逃亡、国際手配中のエナジードリンク、レッドブルの御曹司、ウォラユット容疑者は世論の怒りに火をつけている。大富豪一族が当局に賄賂を贈って見て見ぬふりをさせ、逃亡先でぜいたく三昧を許し、法が機能していないというのだ。

プラユット氏は次のランキング発表で、さらに順位が低下しているのを覚悟した方がいい。

(2017年9月9日付 タイ・バンコクポスト紙)

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