2017年12月18日(月)

IT業界のワーキングマザー 肯定感の共有を
通販コンサルタント 村山らむね

コラム(ビジネス)
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2017/9/17 6:30
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 女優の武井咲さんと歌手のTAKAHIROさんの結婚と、武井咲さんの妊娠が発表された。非常におめでたいニュースであるのに、CMに多数契約する武井さんの違約金が膨大な額になるといった臆測にもとづいた話が流布された。

女性活躍や働き方改革は日本企業の重要テーマ(広島市のイベント)

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 もちろん、商品によっては妊娠した女性がアピールするのは不適当な商品もあろうが、20歳を超えた女性である。タレントとしてイメージが悪くなるというような露骨な情報が独り歩きすることが許される日本の土壌。まだまだ遅れていると嘆息するべきか、だから少子化が加速しているのだと諦めにも似た気持ちをいだくか。現実はどんどん変化しているのに。

 すでに子供を持って第一線で働く人も多い。ワーキングマザーの議員や大臣も珍しくなくなった。私が身を置くIT業界でも、カリスマ的な創業社長をはじめ、執行役員、中間管理職などにも子供がいる女性が当たり前になっている。

 IT業界で活躍しながら、結婚や出産、育児を諦めない女性が増えていることは本当にうれしいことだ。さすがこの業界の女性たち。婚活にはペアーズやヤフー!パートナーを駆使し、子育てにもベビーシッティングサービスを活用するなど、ITで稼ぐだけでなく、ITサービスもしたたかに使う。「出会いがない」「時間がない」と嘆く時間こそ無駄と言わんばかりだ。

 一方で育児と仕事の両立は、ある種、特別扱いをされなくなった。「大変なのは当たり前」と、目の前の辛さを飲み込んでいる女性も少なくないのではないだろうか。

 仕事柄多くの企業で働く女性と話をする場面があるが、あっという間に泣かせることができる「魔法のコトバ」がある。それは「よくがんばってるね」という現状肯定の言葉だ。どの立場の女性もすぐに涙目になる。

 特にワーキングマザーの場合、子供に寂しい思いをさせているのではないか、仕事場でも可処分時間が少なくなったことで周りに迷惑をかけているのではないかと、様々な罪悪感に苛まれている。なかなか自己肯定ができないのだ。たまにでいいから受け止めてくれるような言葉を得られる機会があればと思う。

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