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党再建へのラストチャンスだ

2017/9/2 2:30
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 民進党の新代表に前原誠司氏が選ばれた。旧民主党を引き継いだ昨年3月の結党からすでに3人目の代表となる。今度こそ党再建への道筋は示せるのか。前原代表は信頼を取り戻すラストチャンスとの気構えで、安倍政権との対立軸を明確にしてもらいたい。

 民進党は1日、都内で臨時党大会を開いた。前原氏は国会議員や党員・サポーターから502ポイントを獲得し、枝野幸男氏の332ポイントに差をつけた。

 両候補は代表選でともに医療や介護分野での賃上げ、教育無償化など分配重視の政策を訴えた。ただ消費増税に関しては前向きな前原氏と反対する枝野氏が対立。一方で共産党を含めた野党共闘では、重視する枝野氏と慎重な前原氏との立場の違いが際だった。

 野党第1党として「目先の選挙協力よりも理念と政策の旗印を鮮明にすべきだ」との前原氏の主張は説得力があった。前原氏が触れた「中福祉・中負担」の国家像も、社会保障と税負担をセットで考えていく意欲が感じられた。

 新執行部はまず民主党政権の失敗と、その後の党勢低迷の原因を直視すべきだ。どんな魅力的な政策も財源なしには実現できない。それなのに旧民主党は社会保障改革や消費増税など「痛み」を伴う課題に直面すると、意見が割れて党内抗争を繰り返した。

 民進党が再び政権の座を目指すのなら、学ぶべき教訓は多いはずだ。アベノミクスへの説得力のある対案はいまだに見えてこない。財政・金融、社会保障、外交・安全保障などの基本政策の具体化を急ぐ必要がある。

 7月の東京都議選での「都民ファーストの会」の躍進は、自民党に対抗できる政治の受け皿を求める有権者の意識と、民進党の存在感の低下を印象づけた。

 前原氏は党大会で代表就任にあたって「我々は安倍政権に代わる選択肢を示す社会的な使命がある」と繰り返した。執行部と所属議員が危機感を共有できなければ党の再建はおぼつかない。

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