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[バンコクポスト]タイ、甘い食品安全規制

サッカリン 厳しい対策を

パイナップルの缶詰約3万個がこのほど台湾からタイに送り返された。人工甘味料サッカリンが検出されたためと現地メディアは報じている。食品安全に厳しい規制を敷く台湾は冷凍や缶詰のフルーツに添加物の使用を一切禁じている。

台湾がタイの農産品にはサッカリンなど規制添加物が必要以上に含有されていると懸念し、規制強化や輸入禁止に動くと心配する声があがっている。これはタイの食品安全が今も大問題であることを示している。

砂糖より安価、しかも300~400倍も甘いサッカリンはタイの屋台や食品メーカーで幅広く使用されている。飲料への使用は禁止されているものの、入手が容易で守られていないことはタイ食品医薬品局(タイFDA)も認めている。

英国の国民保健サービス(NHS)のウェブサイトによると、サッカリンは1970年代に発がん性物質のリストに入り、多くの国がその消費を禁止または制限した。ところが最近の研究でサッカリンとがんの関連性は否定された。一部の専門家は納得せず、幼児や子供、妊婦の摂取量の制限を訴えるが、各国で制限の解除が進んでいる。

ここで重要なのは欧米、その他の諸国が食品に表示することで消費者保護を進めていることだ。欧州連合(EU)はサッカリンを含有する食品と飲料の栄養成分表示にE954と明記することを義務付ける。

タイでEUのような食品表示に行き着く道のりは遠い。食品添加物として長い間、愛用され、サッカリンを使うヌードルやフルーツの屋台もあるほどだ。

タイFDAは消費者保護のため、厳しい対策をとる必要がある。「世界の台所」になるというこの国の夢は食品安全の問題がなくならない限り決して実現しないだろう。

(2017年7月29日付 タイ・バンコクポスト紙)

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